【痩せられない原因はこれかも?!】
4つのボディータイプ②:副腎タイプ
前回は卵巣タイプについての記事をご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。今回の記事は副腎タイプについてです。副腎の問題は、よほどの異常がない限り血液検査などの数値に現れることはないので、西洋医学では治療の対象になることはほとんどありません。しかし、副腎に負担をかけ続ける生活習慣は、やがてもっと大きな病気へと繋がっていきます。
朝スッキリと起きられ、コーヒーや甘い物に頼らなくても元気に一日活動できる、そして夜も途中で目が覚めたりすることなく朝までぐっすり眠れる。健康であれば当たり前のことなのですが、副腎に負担がかかっていると、これが困難になってきます。
副腎に負担をかけるのは「ストレス」です。ストレスには、肉体的ストレス、物質的ストレス、精神的ストレス、の3種類があります。まずは自分の生活を見直して、ストレスをできる限り減らしていくことが大切です。一番体調を崩しがちなこの時期、ストレス全部を取り除くことは不可能ですが、変えられることから変えていき、免疫が落ちないように心がけていきましょう。
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☆副腎☆
副腎は、ストレスに対応するために必要なコーチゾールやアドレナリン、水分やミネラルの量を調整するアルドステロンなどのホルモンを分泌し、また概日リズムの設定にも重要な役割を果たす臓器です。副腎タイプの人は、常にストレスへの対応に追われているため、体が慢性的に緊張モードにあり、副腎のホルモンを使って食べ物から入ってくるタンパク質や体中の筋肉を切り崩し、ノンストップでエネルギーを生成します。そこで使われなかったエネルギーは脂肪へと変えられ、どんどん蓄積されていきます。
☆副腎タイプの特徴☆
以下に挙げたサインや症状がある場合は、副腎タイプである可能性があります。
◎下っ腹と顔に脂肪がつきやすく、お尻がぺったんこ、手足は細い。
お尻や手足の筋肉が脂肪へと変えられ、筋肉が付きにくく、運動をした後にひどい筋肉痛になることも多いです。
◎朝が苦手で、日中も疲れていたりエネルギーを持続できないことが多い。
朝コーヒーを飲まないと頭がシャキッとしないのは、副腎タイプの典型です。日中はエネルギーを持続させるために、カフェイン、甘い物、チョコレートなどを頻繁に(特に夕方)欲する傾向にあります。立ちくらみも珍しくありません。
◎イライラしやすく、心配性。
常にストレスへの対応を強いられていると、別のストレスが現れた時、体はそれにスムーズに対応できず、イライラしたり、鬱気味になったり、また不安を感じやすくなります。
◎頻尿である。
体内のミネラルバランスや水分の量を調整するホルモンがうまく働けず、すぐにトイレに行きたくなったり、喉が渇いたりします。
◎夜中に目が覚めるとなかなか再び寝付けないことがよくある。
夜中に体が緊張モードに入ってしまい、色々考え事を始めてしまい、体が再びリラックス出来るまでに時間がかかってしまいます。夜中にトイレに行きたくなったり、足がつったりするのも副腎タイプの典型です。
☆副腎タイプになる原因☆
長期的ストレスが慢性的に副腎に負担をかけ、常に体が緊張モードであることが原因です。ここでいうストレスとは、必ずしも精神的ストレスとは限りません。精神的ストレスであれ、肉体的ストレス(感染、怪我、重労働、過度の運動、座りっぱなし、睡眠不足など)であれ、物質的ストレス(栄養不足、ケミカル全般、添加物など)であれ、体は同じ反応をします。副腎はタンパク質を切り崩してどんどんエネルギーを生成し、ストレスに対応しようとしますが、そこで使われなかったエネルギーはどんどん脂肪になり、お腹がたるんでいきます。また、脂肪は実は寝ている時に一番よく燃えるのですが、副腎タイプの人は質の良い睡眠を十分に取ることが難しいため、脂肪を燃焼できず、睡眠不足が更なるストレスを体に与え、どんどん悪循環に陥っていってしまいます。
☆副腎に負担をかけ続けると…☆
副腎タイプの症状をカフェインや甘い物でごまかし長年放っておくと、体内のあちこちで慢性的な炎症が起こり、免疫力を下げ、アレルギー、感染症、メタボリックシンドローム、自己免疫疾患など、様々な病気の原因になります。
☆副腎の問題は太りやすくなることだけではない☆
副腎の問題は、程度に個人差はあるものの、現代に生きる私達のほぼ全員が抱えており、必ずしも全員が太るわけではありません。特に体重には問題は無くても、朝が苦手であったり、疲れやすかったり、頻尿であったり、該当する症状がいくつもあった方は少なくないのではないでしょうか。自分にとってストレスであることを全て取り除くことは不可能ですが、コントロールできる範囲内で生活に変化をもたらすことで、副腎への負担を大きく減らすことができます。副腎をいたわる食べ方を心がけ、体質改善をはかってみませんか?
次回は「肝臓タイプ」について紹介いたします。
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