今回は、最近の子供の精神的な健康について感じることをシェアします。
現代の子供に多い、不登校や引きこもり。
昔は学校に一人や二人程度でしたが、今ではそんなに珍しいことではなくなりました。
統計を見てみると、小中高生の不登校は過去10年ほど増加の一途をたどっており、昨年の統計では全国で29万人と、前年よりも22.1%も増え、過去最高となったそうです。
発達障害や自閉症などに関しても同じく、数は年々増えています
なぜでしょうか?何がいったい現代の子供に起きているのでしょうか?
この疑問に対する答えが少し見えたような気がした、あるアメリカ人医者のインタビューを紹介します。
インタビューを受けていた医者には一人の娘がいて、10年ほど前にその子がある日突然性格が豹変し、強迫性障害(不合理な行為や思考を自分の意に反して反復してしまう精神障害の一種)のような行動を始めたのです。
彼の妻も医者なのですが、娘に何が起きたのか全く見当がつかず、二人は根本的な原因を見つけるために様々な文献を調べ始めました。
そこで出くわしたのがパンダス(Pediatric Autoimmune Neuropsychiatric Disorders Associated with Streptococcus)という精神障害に関する文献でした。
パンダスは、溶連菌感染が引き金になって起こる精神障害です。
さっそく娘を感染病専門の医者に連れて行き、パンダスを疑っているという旨を伝えたところ、「そんな障害は存在しない」と門前払いを食らったそうです。
現代医療では、精神病を身体的問題と全き切り離して捉えていますから、その当時パンダスは一般的には認知されていなかったのです。
かし、彼らは諦めず、全米でもパンダスの研究で有名なNYの医者の診療を受けに行き、そこで娘がパンダスであることが確認されました。
パンダスは、溶連菌感染の影響が脳に至り、脳炎症が起き、精神的な面に障害を起こすとされています。
その後シカゴで適切な治療を受けた娘は、見事にパンダスを克服したのです。
感染が原因で脳に異常が起き、精神的な問題に発展している障害はパンダスだけではありません。
パンダス以外にも、カビやヘルペスなどの感染でも、精神面への影響が出ることは多くの文献が示唆しています.。
これは子供だけの問題ではなく、大人にも起きる現象です。
ではどうして、現代の子供たちが精神障害を多く患うようになっているのか?という疑問に戻りますが、パンダスのように、感染が子供たちの精神状態に影響を及ぼしている、ということも、大いに考えられるシナリオだと私は思います。
なぜなら、現代の子供は昔と比べると、加工食品、添加物や農薬などの化学薬品摂取は激増、ゲームや携帯電話の普及で運動不足になりがちで、生活リズムが乱れ、夜更かしも多くなっています。
どれもこれも、免疫機能を低下させる要因であることは否めません。
免疫の低下が原因で、慢性的な感染を持っている現代人は少なくありません。
免疫機能が異常になっていることは、アレルギーを患う子供が増えていることからも明らかです。
やはり、基本に立ち返る必要があるのではないでしょうか?
成長過程の子供が、栄養バランスの悪い食事をしたり、外で日に当たって遊ばないのはあまりにも不自然なこと。
成績ばかりを気にして、放課後に遊んだり、ゆっくり家族と食事したり、早く寝ることなどを全て諦めて、塾に通う、なんていうのは、健全な精神を育てる環境ではないと思うのです。
体の中に燻ぶるような感染があることが、精神状態に悪影響を与えるのは、当たり前なのではないでしょうか?
「健全な精神は健全な体に宿る」
正に先人が伝えていたことに間違いはなかったのです。
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