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Issue No. 11 (April 21, 2022) 除草剤「グリホサート」

私達が住むフロリダには野生のマナティーやイルカがたくさん住んでいますが、近年死亡数が増えている大きな原因として、グリホサート(glyphosate)という除草剤が挙げられています。


グリホサートは、アメリカでは大変よくつかわれている除草剤です。植物が生きていくために必要な「シキミ酸経路」というアミノ酸を生成する経路を阻害することによって、食物を枯死させます。シキミ酸経路は植物にしか存在しないので、私達人間が食べる植物に使用しても害はないというのが化学薬品会社の言い分です。しかし実際には、私達の体に非常に大きな影響を与えることが多くのスタディーでわかっており、使用を禁止している国もあります。グリホサートは遺伝子を操作されたコーンや大豆に使用されることが大半ですが、GMO(遺伝子組み換え作物)ではない小麦などにも収穫前の乾燥材として使用されることも多く、一般の家庭でも除草のために使われるので、アメリカでは食べ物だけではなく土地も水もグリホサートで汚染されているというのが現状です。


シキミ酸経路は動物の体には存在しませんが、植物や細菌などの微生物が生命活動を営む上で不可欠な代謝回路なので、グリホサートが散布された植物を私達人間が食べると、腸内でフローラを形成している細菌がそれを食べてたくさん死んでしまいます。それによって、本来なら腸内細菌が供給するはずのビタミンが欠乏し、腸内環境が悪くなり、腸壁から未消化の食べ物を体内に吸収してしまう「リーキーガット」という状態を引き起こして、体内の至る所で炎症を起こします。食物に付着していて人間の体内に吸収されたグリホサートは、血中の大切なミネラルと結合し、一緒に体外へ排泄してしまうこともわかっています。以前から疑われていた癌、非ホジキンリンパ腫、I型糖尿病を含む自己免疫疾患、アルツハイマー、自閉症などとの関連性に加えて、最近ではミトコンドリアの機能が阻害されていることも明らかになっています。ミトコンドリアは細胞内でエネルギーが作られる場所なので、ここでの働きが阻害されるということは、私達の体の機能全てに影響を及ぼすということです。


アメリカでは一人当たりのグリホサート消費量は年間1ポンド(約450グラム)で、人口は世界の5%しかないにもかかわらず、世界のグリホサートの2割を消費しています。日本には関係ないと思われるかもしれませんが、アメリカ産のGMOのコーンはとても安く、日本の家畜はアメリカから輸入される飼料に頼っているので、日本の動物性の食品もグリホサートまみれで、特に乳製品の汚染はひどいようです。加工食品にも必ずと言っていいほど何らかの形でGMOコーン由来の物が入っています。アメリカではUSDA(米国農務省)によるオーガニック認定の食品であればGMOや農薬を避けることができますが、雨や大地もグリホサートで汚染されていますし、もはや100%グリホサートを避けることは不可能になっています。


現代を生きる私達にとって、完全にグリホサートを避けることは不可能ですが、オーガニックではない加工食品、小麦、牛乳を極力避けることにより、体内に入るグリホサートの量を大幅に減らすことはできます。自閉症の子がGFCFダイエット(小麦などに含まれるグルテンと、乳製品に含まれるタンパク質カゼインを除去する食事法)を実践することで多くの症状の改善がみられるのは、体に入るグリホサートの量が減るということが実は一番大きな利点なのかもしれません。


私達が年に2度行うことをお勧めしている3週間デトックスは、個人個人の体調やゴールによって異なったプランを組んで実践していただいていますが、どんなプランであっても乳製品と小麦製品は必ず除去します。特に体調に問題はないと思っている方も、ぜひこの二つだけは常に意識して控えることをお勧めします。



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